ー 2025年07月16日
皆さん、こんにちは。
シーマン株式会社マーケティング部/ヘルスケアチームの澤部です。
北海道伊達市で現在取り組んでいるノーリフティングケア普及推進事業の活動の一環として2025年7月6日に開催されました「ノーリフティングフェスタ2025」にて企業展示を行いました。
北海道伊達市では昨年2024年より本事業の活動を始めており、昨年に引き続き、当社もノーリフティングケアに取り組んでいる企業としてこの活動にお誘いいただきました。北海道伊達市で活動されています理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を中心とした伊達市ノーリフティング推進チームと北海道伊達市が主体となって本イベントを運営されています。みなさんのノーリフティングケアを推進させるという熱意をとても感じるイベントとなりました。今回のイベントには北海道伊達市の堀井敬太市長も参加されており、展示されている福祉用具の体験、各メーカーとの意見交換など積極的に情報の収集をされていました。また伊達市の職員さまも、健康福祉部の中の「高齢者」「医療」「障害」の3分野が垣根を越えて、取り組まれており、伊達市の本気度が伝わってきました。
ノーリフティングフェスタ翌日の施設管理者研修の冒頭では堀井市長が自らプレゼンを行い、そのお話の中で、伊達市の人口構成が3万人のうち約40%弱が65歳以上の高齢者で人材をいかに確保し、質の高い医療・介護を提供するかが問題になっており、その課題解決の取組としてノーリフティングケアを普及・推進させていく必要があると説明がありました。
伊達市の目指すところは「みんなにやさしい医療介護ケアを行うまちへ」
「ノーリフティングケアを知る機会を提供し」
「現場でノーリフティングケアを浸透させ」
「ケアを受ける人には安全で尊厳のあるケアの提供を、医療介護人材の離職防止・新規人材を確保」
「ケアを行う人も、受ける人それぞれが望む働き方・暮らし方を実現し持続可能な医療・介護・福祉現場の実現」
を掲げられていました。
ノーリフティングケアはケアをする側だけでなく、ケアを受ける側にも影響が出てくる、という考えが陣頭指揮をとる伊達市から出てきていることがとてもうれしく思いました。
今回のイベントにはいつもお世話になっている「ナチュラルハートフルケアネットワーク」の代表理事下元佳子先生と、安武哲宏先生が、ノーリフティングケア、福祉用具についての講演をされており、参加者も熱心に耳を傾けておられました。「福祉用具はあくまで手段であって、導入するのが目的ではない。」という言葉に多くの方が頷かれておられました。
機器展示にもご興味を持たれた参加者が製品の体験や説明を熱心に受けておられ、デモをしてみたいといった声や、もっとスウェーデンのノーリフティングの取組について教えてほしいといったお声を頂きました。
ノーリフティングケアの普及活動を行っている当社だけの活動では普及を進めるには時間がかかりますが、北海道伊達市のように、自治体が陣頭指揮を執って「ノーリフティングケアを推進させるぞ!」と強い意気込みを持ってノーリフティングケアの普及活動に取り組んでいただけると日本でのノーリフティングケアの普及が格段にスピードアップをしていきます。北海道伊達市がノーリフティングケアのモデルとなるように今後も微力ながら我々も協力していきたいと思います。またほかの自治体でも北海道伊達市の取組を伝え普及活動に賛同いただけるように努力していきたいと思います。